執事ではなくて……
夫として。
あたしが零のお嫁さんになるってこと?
夢じゃ……ないよね??
「でも……お父様は…っ!」
許してくれるはずなんて……
でもそんな心配はすぐに、零のきょとんとした顔に打ち砕かれた。
「豊様に、背中を押されたのですよ? もう承認済みでございます」
零は勝ち誇ったように、余裕たっぷりの妖艶な笑みを浮かべている。
……あたしがデート誘ったのに。
零の退院祝いで、零に嬉しいことしてあげようと思ってたのに。
こんなに……
こんなに………
あたしばかり幸せでいいの??
気づくと頬をつたう涙。



