そんな零を軽く睨みつけ、綺麗な雲ひとつない星空を見つめた。
数え切れない星たちは、
あたしをあざ笑ってるかのように綺麗に輝いていて……
少し腹が立つ。
「さ、早く参りましょうか? 平丸シェフが腕をふるってディナーを作ると言っておられましたよ」
差し出された左手に右手をそっとのせる。
ぎゅっと優しく零の手に包まれる。
温かくて……
大きくて………
いつもあたしを守ってくれる手。
「また肉中心でしょう?」
そんなこと思ってしまった自分に恥ずかしくなって、慌てて零に話しかける。
自分の意識をそらした。
でも……
本当にずっと………
零と一緒にいたいと思う。



