零はクスリと口に手を当てて笑いながら、「質問ばかりですね」と楽しそうに言う。
だって気になる……
それにしても、お父様余計なこと……!!
「2人っきりで一夜……クスッ…そうなりますね」
そういやらしい笑みを浮かべる零を見ていたら……
レイの本にも描いてあった…
エッチとやらをしてしまうのかもしれない。
改めてそう思わされる。
どうしよう……
現実味をおびていく恥ずかしさ。
それと同じくらいの怖さ………
「お嬢様が期待してるようなことはしませんので、ご安心下さい」
そんなあたしを見据えたような零。
……やっぱりいつもみたいに、いやらしい笑みを浮かべて
あたしを見下ろす。



