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    ☆あのときの零ちゃん☆
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   (・◇・){朱里が家を出て行ってから*)



「あたしがあなたの所有物なら……死んだほうがマシよ!!」


そう叫ぶと走り去っていったお嬢様。

追いかけたい……


けれど、豊様が………



「零、追いかけてやれ」



「はぃ?」



予想外の言葉に固まる身体。



「死なせるのは駄目だ。さっきは、熱くなりすぎてあんなことを言ってしまったが、大切な娘だ。追いかけてこい」



「クスッ」



親子そろって、素直じゃありませんね。

犬猿の仲だとしても、やはり…
親子は親子ですね。



「行って来ます」



豊様に一礼して、お嬢様を追う。


メイドの亜美が何やら私の名を呼んでいたのですが、お嬢様優先です。


豊様の命令でもありますが……


やはり。
愛する人を守るのが男の役目ですよね。