「また未遂ですか…なんでいつも……」
小さな声で何かぶつぶつと怪訝そうに呟く零。
素早くパジャマのボタンを閉められて、何もなかったように布団をかけられる。
「零……?」
ため息をつく零を呼んでみたものの、零はにっこりと痛々しい笑顔を浮かべるだけだった。
「おまたせしました、どうぞお入りください」
零の手によって開けられたドア。
ドアの外には、白い白衣を着る結構なお年寄りのお医者さん。
よぼよぼと、零に手を借りながら私が眠るベッドへと近づいてくる。
色々見てもらっていると、「ただの風邪だねぇ」と、スローモーションで再生した音声みたいな声で言われ、うとうとと眠くなってしまう。
亀みたいだわ。
このおじいちゃん先生……



