身体を離そうとするものの、たいした力は出なく、零に抱きしめられる形になる。 「零…うつっちゃうってば…っ!」 「大丈夫ですよ」 にっこりと孤を描く口。 力がだんだんと入らなくなってきて、零のされるがままになってしまう。 もう……いいや。 「好きにして」 「仰せのままに」 だんだんと激しくなるキス。 ついていくのがやっと。 朦朧とする頭で、なんとか意識を保つ。 何がなんだか分からない…… それくらいに身体が熱くとろけそう。 「ふ……ぅ、零…っ!?」