「うん…」 あたしは手を止めて、隣に座る翔太を見上げた。 座ってるのに見上げなくちゃいけないなんて…改めてあたしって小さい。 「えっと…アルファベットの陳列…ですよね〜」 「…はい?」 温厚な翔太の、戸惑いを隠さない声を初めて聞いた。 申し訳なくなって、小さく呻く。 「スペルは…『a tiny bluff』だよね?」 首からネックレスを取って、あたしは翔太に見せた。