―‥キーンコーンカーンコーン それってどういう意味?って質問を言おうとした瞬間、体育館中にチャイムが響いた。 「あ、身体測定の時間終わった」 「…そ、そうだね」 余りにも何事もなかったように振る舞う翔太に、拍子抜けしなかった訳じゃないけど。 あたしは思わず翔太に頷いた。 「じゃあ、俺教室帰るね。またね」 「え?…うん」 ひらひらと手を降って、翔太はそのまま体育館を出ていってしまった。