そう言った翔太は、今度こそポケットから何かを取り出した。 「あ!あたしのネックレス!」 「俺のかばんに入ってたよ。美咲、ずっと探してたでしょ?」 小さな星のモチーフがついたネックレス。 これはあたしのお気に入りの、翔太からの誕プレだ。 一週間前くらいからなくって、諦めてたのに…。 「ありがとーっ!翔太、付けて」 「はいはい。髪上げて?」 切り立てのミディアムボブの髪を手で適当に上げると、冷たい金属の感覚が戻ってきた。