100回目の愛してる。



―…だって秋が、誤魔化すから。




あたしがいくら好きだって言っても、秋には届いてなくて。




あたしが勇気を振り絞って、質問したところで、



また、流されてしまうんじゃないかって怖いんだ――――……





だからあたしも誤魔化してしまうんだ





好きだ、とはもう言えるのに
恋愛事情を聞くのは怖いだなんて、自分が馬鹿みたいだ







聞いたら、もう好きだなんて簡単には言えなくなる




せいいっぱいのあたしの、秋への想いなの。







「言いたくなったら言いな」




秋が、あたしに無理矢理なにかをしたことはない。




ほんとうにあたしのことわかってて、優しい秋が大好きです。