次の日、秋を起こしに行くと秋はやっぱり今日も起きていた。
「秋?今日も眠れなかったの?」
あたしがそう聞くと秋は黙って頷いた。
「なんか考えてたの?」
と聞いてみると、秋は再び黙って頷いた。
「うん、そっか。なんかあったら言ってくれていいからね。さ、学校行こ」
あたしがそう言うと秋は、
「ん。」
それだけ言って、学校の準備を始めた。
いつも通り二人で学校に向かって歩く。
けれどやっぱり、会話はほとんど無かった。
なんでこうなっちゃったんだろうね、秋。あたしのこと、嫌いなっちゃったの?あたしが鬱陶しいから?
なんて考えているといつのまにか学校に着いていた。
「しおり!おはよ!」
朝から元気なひなに言われてあたしは
「ひなぁ〜〜!!」
と目の前にいたひなに抱きついた。
「しおり?なになに?!?」
とびっくりしたひなは、あたしの身体を少し離してあたしの顔を覗こうとする。
「だめ、今見ないでよ〜〜」
と泣きながら言うと、ひなは
「うん、もう見えちゃった。落ち着くまで、授業サボろう。そうしよ」
そう言ってひなはあたしの涙を手で拭くと、手を引っ張って違う場所に移動させてくれた。
あたしは少し涙が落ち着いて、ひなに秋との関係があまり良くないことを言った。
「うーん、それさあ、葉山嫉妬してるんじゃない?」
とあたしに向かってひなは言った。
嫉妬?!?秋が??!
するわけない。そう思ってあたしは首を横にブンブンと振った。
「いや、じゃなかったら普通に話すでしょ。ほら、しおりが、好き好きって言わなくなったからショックも受けてるんだよ。また彼氏出来たんじゃないか、とか。」
続けてひなは、言った。
そうだったらまだ、いいけど。嫌われてないことを願うしかできない。
落ち着いてから、ひなにありがとうと言ってあたしたち二人は授業に戻った。


