「ねー秋ってば!」 秋の持ってたスクールバッグをぐいっと引っ張れば 「…んだよ」 とようやく返ってきた無愛想な返事。 あたしは中学校から、ずっとこんな秋が大好き。 いつも無愛想で、近寄りがたいオーラ出してるけど本当はただ、不器用なだけな彼が愛しくてたまらないのだ 「あたし今日、委員会あるから先帰ってていいよ?」 中学校から行き帰りは何故だか毎日のことだった あたしが、彼氏いた時以外は。