秋の背中はやっぱり見た目より大きくて、もっとずっと、たくましかった
ごめんね、秋。
その大きな背中に小さく呟いて、手を放した
「あきーーー!!
こんなとこじゃ風邪引くでしょ!」
さっきまで抱きついてた背中を掌で軽くパシパシと、叩けば。
「…しおり、おそい」
ちょっとハスキーのかかったような寝起きの声。
その声で名前を呼ばれるのにあたしは、弱いんだってば。
ドキッと、高鳴る心臓をおさえて秋の伸ばした手を、引いて立ち上がる。
好きって言えないのは、正直辛い
秋をみる度に、どうしてこんなに好きな気持ちが大きくなるんだろう。


