あたしには好きな人がいる。 あたしは、運命だって勝手に思い込んでる。 ―――――… 「ねー、秋。」 朝、学校までの行きの道。 あたしの隣で大きなあくびをしながら、眠そうにする少年に話しかける。 彼の名前は 葉川 秋。 同い年で、中高と一緒。 いわゆる、腐れ縁てやつ。 そして。 あたしの……好きな人