―…わかってたけど、あたしだっていつも元気なわけじゃなくて へこむことだってあるわけで。 それ、でも 「……昇降口な」 と歩き出していた秋が後ろを振りかえって、付け足した。 …こうやってほら、直ぐに優しくするから。 単純なあたしはそれだけで、満足できちゃうの。 「わかった!ありがとー!」 大きな声で、叫べば手をひらひらとさせて、友達と一緒に消えていった んー、やっぱりあたし秋が大好きだ