先輩好きです!!

「あ、麻耶!!もう少しでファッションショー始まっちゃうよ!!
早く見に行かないとって...まだ深歌ここに居たの!?
皆もう会場行っちゃったよ!!」

「うそ!深歌急いでいってきな!!」

はやく行かないと!!!!

「すいません...遅れました。21番山口です」

「あ、まだ大丈夫ですよ。道具は使われないんですよね?」

「はい」

ここにいるファッションショーに出る人たちは皆黒い布で自分が何を着ているか
見えないようにしている。私もしている。

「ねぇ...深歌ちゃんだよね?
道具ってか1人で歩くの?」

知らない女の先輩が話しかけてきた。

「はい、先輩も・・です?」

「私は彼氏と歩くんだ♪
深歌ちゃん、お互い頑張ろうね!」

「はい」

「さぁ!皆さんお待ちかねファッションショーの始まりです!」

ワァー!!!!

「では、まずは1番の方から」

やっぱり皆彼氏とかと歩くんですか。
彼氏...彼女...先輩には彼女が居る...
でも振られてたんですから悲しい事はないですよね。

「続いて19番!」

意外と早いです。

「21番の方、スタンバイしてください!」

「は...はい」

先輩は今彼女とか要らないって言ってましたのに...

「21番さん!歩いてください」

「はいっ...」

「あ...!!!」

ザワザワ...
会場がザワザワし始めた。
それは私が原因。