先輩好きです!!

「おー、誰か八神の家にお見舞い行ってくれないか?」

シーン...

「冷たい奴らだな~、じゃあ、山口クラス委員だろ?よろしくな。」

「・・はい」

「あ、じゃあ、今日の片付けはいいよ。
それに打ち上げは明日だし、安心して帰って?」

「ありがとうございます。では...八神君の家行ってきます。」

「ちょっと...まって?八神の家?ま...まさか深歌1人で...」

もしかして世良ちゃん...

「寝てましたね?」

「うん...し..しかし...いくら病人でも可愛い...深歌を...よし!私も行く」

「あ...うん。じゃあ、麻耶ちゃん!よろしくね?」

「了解!世羅まじで行くの?・・八神可哀そう・・」

「マジで行くの!ってか、何で八神かわいそうなの?」

「世羅って...鈍いよね。でも...深歌の方が鈍いよね、もぅ・・いってらっしゃい」

では...

「世良ちゃん八神君の家知ってますか?」

「え?知ってるよ?」

「すいません...地図を学校に置いて来ちゃったみたいなんです。」

「アハハ..深歌らしいや(笑)」

「何で世羅ちゃんは家を知ってるんですか?確か真反対ですよね?」

「え?あ...知ってるもんは知ってるの!」

そ..そうですか。

「あ、ここだよ。」

ピーンポーン...

「はい..」

八神君はインターホンの向こうで苦しそうだった。

「あ、八神君?あの学校からのお手紙です。」

「深歌ちゃん!わ..悪いけど上がってもらえる?だるくて・・」

「あ、はい...」

ほんとにだるそうだった。