「…?

何か言いましたか、カイヒ様?」


「いや、なんでもないよ。」



あーあ。


僕、シナに消されちゃうかも。


僕に何かあったらセオは迷わず命を捨ててでも僕を守るだろう。


紅魔女だから。


それはセオが傷付くということ。


ヘタすれば死、だ。


そうしたら僕はシナの敵になる。


きっとユラハもだな。


まぁ負ける気はないけど。


…それでも僕は、自分を変えない。


面白いものためになんでもやるのを僕は止めない。


狂っているのかもね。


だけどそれが…


琴平海陽という存在だ。


だけど。



「無理して僕についてこないでね。」



いくら負けないからといってもわざわざ傷を受けにいくのはひとりにつき一回でいい。



「…私は貴方を守ります。」



そうしなければ良かったって思う時がくるかもしれないのにな。


僕は魔女の敵にもなれるんだから。


味方にはならないけどね。