紅蒼ノ魔女(仮)

その姿はトラ、だった。


動物園で見るような大きさではないけど…


あぁ、小型犬サイズだ。


小さいなぁ…



「小さくて悪かったわね。」


「僕の心を読むなんて…

それも君の力?」


「あんたの顔見ればわかるわよ!」



どうやら顔に出ていたらしい。


まぁ出したんだけど。



「てか隣のお姉さんはやめなさいよね。

ちゃんと名前があるんだから。」


「トラ?」


「違うわよ!

ネミア・リートラルよ!」


ネミア、か。


そういえばあっちでは虎崎さんだった。



「で、トラの用事は?」


「ちゃんと名前を呼びなさいよ!」


「呼んでるじゃん。

リー"トラ"ル。」


「もういいわよ、それで…」



なんでそんなに呆れるんだろう。


トラ…いいじゃん、別に。



「それであたしがカイヒを呼んだのは、」


「どこから個人情報を盗ってきたんですか?」


「最初から知ってたでしょ!

あぁもうホント疲れるわ。」



なんかトラが一人でコントしてて話が進まない。


じゃあこっちから持ちかけよう。



「トラは僕の机の引き出しにこのイヤリングを入れた?」



少しだけ髪を持ち上げて見せる。


現れたことにより茶色の髪は紅色の髪に変化していった。