紅蒼ノ魔女(仮)

そんな僕の思いが伝わったのか、リーシィは反論してきた。



「今日の仕事は昨日やったからいいのよ。」


「…襲われたりは?」


「ないわよ。

……多分。」



最後に小さく言った言葉が気になるけど、突っ込まないでおこう。


どうせ護衛とかがつくんだろうし。



「それじゃあ行くわよ。」



手を引かれ連れ出される。


街、かぁ。


日本とは違う何か面白い物が見つかりますように。



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馬車っていうのがなんだか異世界っぽい。


初めて乗った馬車の感想だ。



「ねぇ、ずっと気になってたんだけど、ここってなんていう国?」


「すごく今更ね。

言ってなかったかしら?」


「多分。」


「ここはクリフィナよ。

人口が最も多い国よ。」


「じゃああのシュリアとか言う人は?」


「ロトニ。

この国と同じくらいの人口がいて、昔から仲がいいの。

だから婚約話とかがよくあがるわ。」



で、今回はリーシィの弟さんが犠牲者(?)って事だ。



「性格悪いから弟君と結婚させるの嫌なの?」


「別に、サイリ自身がこの人がいいって決めた人なら誰だって構わないのよ。

ただ、無関心のまま、決められた道には進んで欲しくないの。」



やっぱりリーシィは優しい。


いつも周りに気を配っているんだろうな。


こんなお姉さんがいて、サイリは幸せ者だね。



「でもやっぱりあいつは嫌ね。

ムカつくもの。」



まぁ、そうだよね…。