紅蒼ノ魔女(仮)

実は僕は日本という異世界から来た魔女で、この傷は僕を見て恐れた人間達がつけましたー。


…僕の人生は終わった。


知り合いがまったくいないこの世界で死ぬんだな…


そういえばここは国なんだよね。


なんという国なんだろうな。


なんて現実逃避をしているとリーシィが助け船を出してくれた。



「彼女はニッポンから来たのよ。」



あぁやっぱり僕はここで死ぬのか。


まさかのまさか、正直に答えてしまったよ。


リーシィは味方だと信じていたのに。



「どこだ、それは?

聞いたことがないぞ?」



はい、だって何度も言うようにこの世界にはありませんから。



「すごく小さな国でひっそりとあるらしいわ。

平和なところだったみたいだけど、何者かに襲撃されたみたいで逃げてきたらしいのよ。」


「そうなの?」


「は、はぁ。」



あれー?


僕、そんなの初めて聞いたなー。


もしかして僕ってば二重人格で、今の僕が寝ている間にこんなことを口走ってたのかな?


そんなふざけた考えを浮かばせ苦笑していると、シュリアが突っかかってきた。



「どうせ、ろくでもない魔女の仕業でしょう?」



また馬鹿にしたような笑い。


やられたのがその魔女ですけどなにか?


怒りっていうのも変なような気がするけど、ムカムカする気持ちを抑えていると。



「ご馳走様。」



今まで無口だったサイリが席を立った。