紅蒼ノ魔女(仮)

「だから僕は戦争を止めに来たんだってば。

だからさっさと終わりにしてほしいんだけど。」


「無理だと言っているのです!!」



話しながらも決して攻撃は止めない。


炎が向かってくる。


それを魔弾で消すと、目の前にレオラが迫ってきた。



「危ないな。」



すぐ近くまで引き寄せ魔法を放たれた瞬間、すぐ横に少しずれる。


レオラのお腹に銃口をあて、空弾を撃ち込んだ。


傷はつかないが、衝撃で飛ばすことができる。



「うっ…」



レオラは背中を打ち付けて倒れた。


そこに歩いて近付く。


その間にも攻撃はやまない。


矢には炎、剣には氷、魔法には光、僕と同じ銃をつかう者には光。


それぞれ違う種類の弾を放つ。


もちろん一つも外しはしなかった。



「なんなんだよ、あいつ…!?

攻撃が当たらない!!」


「おかしいわよ!!」


「くそっ、ぶさけんなっ!!」



魔女達が騒いでいる。


それは全て無視…しようとしたが。



「まったく、翠魔女はつかえないな。」



そんな声がきこえてきた。


きこえてきた方を見ればそこには多くの橙魔女と数人の紅魔女の中に、数人の蒼魔女が立っていた。


はぁ、と溜め息をつく者がいればクスクスと笑う者さえいる。


方向転換しそちらに足を進めた。


ちらりと辺りを見回しながら進むと、まだまだ戦争が終わる雰囲気はなかった。


それを見ていると、今この辺りにいるのは本当に一部の魔女にすぎないということがわかる。



「大変だ。」



どでかい大砲でも撃ち込んでやろうかな、と思いながら足を止めた。


前を見るとそこには蒼魔女…いや蒼魔者がいた。


杖を構えているが、魔法を放ってはこない。


不思議に思ったが、理由がわかった。



「セオ。」



セオが首に剣をあてていた。



「カイヒ様。」


「何かな?」



バンッ、バンッ


セオを後ろから襲おうとしている魔女を撃ちながらきく。