紅蒼ノ魔女(仮)

向かい来る風を包み込み、共に自然にかえれ…


どうか清らかな風が吹きますように。



「カイヒ様っ!!

危ない!!」


「右手に宿るは風の光。

いけ、風弾!!」



ドカンッ



芝生が舞い上がる。


魔女達も耐え切れぬほどの強い風が吹いた…


はずだった。


だが誰一人吹き飛ばされはせず、驚いてその場に座り込んでしまった。


それ以外の者は立ったままポカンとしていたり、離れたところでは強い風が吹いたな、くらいにしか思っていないのか攻撃する手を止めてはいなかった。



「風の、祝福…」



誰かが呟いた。



「そんな大層なものではないと思うよ。

魔力のこめかたとかじゃないのかな。」



平然と言ってのけた。



「ちっ!」



我に返ったレオラが一気に距離をつめてきた。



「おっと、」



銃をまた変えて今度は二つにする。


両手で持ち交互に連射した。


足もとを狙っているためなかなか近づいてはこれない。


少し離れているがあちらも炎を連続でとばしてきた。


それをよけたり、弾を当てたりして避ける。



「何故なのです!?」



一発も当たらないことが悔しいらしく、ムキになって魔法をつかう。


あれでは魔力がきれてしまうんじゃないかな。


いやでもそんなに少なくはないか。


など、考えながらでもかわせるほどレオラの攻撃は荒くなっていた。



「何故って何がかな?」


「先ほどの攻撃…今の攻撃も!!

何故私にあてようとしないのですかっ!?」


「えーっと…

あててほしいの?」


「そういうことではないのですっ!!」



まぁそうだよね。


わかってはいるんだけどついきいてしまった。



「僕は戦いにきた訳じゃないからね。」


「何をふざけたことを言っているのですかっ!?」


「至って真面目だけど、ね。」



後ろで知らない翠魔女が構えていた弓を狙い、弾を放つ。


続いて右、左と順に魔道具を落とした。