「まぁいいわ。

とりあえず名前を聞かせて?」


「攻撃してこないんだ。」


「する理由がないわ。

ほら、名前は?」


「琴平海陽。

カイヒ・コトヒラって言った方がいいかな?」


「そう、カイヒね。

私はリーシィ・ウィンディア。

よろしくね。」



そう言って右手を前に出してきた。


握手だよね?


迷いながら僕も右手を出して、握った。



「それじゃあわかっている範囲で貴方のことを説明してくれる?」



本当のことを話してしまっていいのだろうか。


この人にとっては非現実的な話だし。


でも、助けてくれた訳だから嘘をつくのも悪いよね。


じゃあパニクられても僕のせいではないってことで!



「僕は多分、こことは違う世界から来た。」


「どういうこと?」


「できれば質問は最後にして。

一気に話すから。」



そして僕は倒れるまでにあったことを話した。