「それと…もうひとつ!」 あたしは、かぶっていたウィッグをとった。 その瞬間…クラスは騒がしくなった。 「実は…あたし、女です。みんなを騙すつもりはなかったけど…でも、言わない方が騙してるみたいで…」 正体をばらすことは優斗にも雅にも叶多にも言ってなかった。 凉達なんかまぬけな顔をしていた。