中野の言葉なんてあたしに届かない。 優斗の言葉も 雅の言葉も 叶多の言葉さえも あたしの心には届かない。 「んじゃ、夏休み楽しめよ!!じゃぁな。」 クラスのみんなは次々に教室を出ていく。 みんな 笑いながら。 あたしは、ハルを教室で待っていた。 あの日から毎日迎えに来てくれる。 優斗「優花…」 「何?夏休みは、寮にいるから。」