「もう!今の独り言絶対に言わないでよね。恥ずかしいんだから……」

「わーかった。言わないから安心しなさいよね。…あっ試合始まるみたいよ!」



グラウンドに笛の音が聞こえた。
宮島君頑張って…………
祈り始める。
交互に指を絡ませた。


「あっ宮島君に大声で応援しなきゃ。」


「紗香…また宮島君を好きな人があんたを見るよ。大丈夫なのお?」



美琴の声は耳には入ってなかった。


「宮島くーん!ファイトーーーーー!!」


「なに…?あの女。むかつくんだけどー!」



「可愛いからって調子乗んなって感じだし。」


近くの女の子達が悪口を次々に
言い出す。