きっかけはお父さんの会社の事業の失敗。


部屋にはお皿やら、花瓶の破片が散乱していた。


…何があったんだろう?


私には何も分からなかった。


ただ、お父さんが
まるで知らない人に見えたのは
強く印象に残っている。


狂いだした歯車は
少しずつ少しずつもろく壊れていく。


その日から
家庭内での暴力が始まった。


お母さんはいつも傷だらけだった。


それでも
私たち子供には前と変わらず接していた。


一年が過ぎると
私も殴られるようになった。