1ミリのキセキ

ミア「…いいけど。」


~♪

~♪


…悲しい曲に聞こえた。


キーボードの音は弱々しくて
別れが近づくたびに
音の悲しみは増していった。


音は弾く者の心を表す。


あながち間違ってないよね…。


私たちは演奏し続けた。


この時間が永遠に続くんじゃないかってくらい
長い時間だった。


ガチャ


クレハ「おっはよーす!
って優樹菜!?
お前なぁ!」


ミア「怒…」
るなら後でって言いたかったけど
紅羽の声にかき消された。


クレハ「心配しただろっ!」