バレないように見ていたつもりだったのに。

パッとこっちを見た先輩とがっつり目があってしまった。


やばっ…

見てるのバレちゃった!!
目を逸らし、早足でその場を去ろうとした瞬間、


「おーい!ナナちゃーん!!」



ありえないほど大きい先輩の声が響いた。