「桃子先輩、啓太先輩お疲れ様っす!」 …『啓太先輩。』 確かに、陽平そう言ったよね。 啓太先輩って言うんだ。 「おつかれー。」 「おー!ナナの同級生!!元気いいねーっ」 あきらかに緊張している陽平に、明るく返す桃ちゃん。 そんな桃ちゃんに陽平も心なしか、照れている気がする。 俯いたままのあたしに、 「…ナナちゃん?」 『啓太先輩』が、あたしの名前を呼んだ。