あははっ。あんなに大きい声出さなくても、聞こえるのに。 あたしも小さく手を振りかえす。 ふと、桃ちゃんの隣に誰かいることに気づいた。 ドクンッ ッドクン、ドクン 締めつけられるような胸の痛みを思い出す。 桃ちゃんの隣にいたのは、名前の知らないあの人だった。