「皆さんに紹介しまーす。 妹の菜々子!! あたしの妹だからよろしくー!!」 肩を組み、皆に聞こえるように大きな声で言う桃ちゃん。 「可愛いー!!」 「似てなーい」 「ナナちゃんよろしくー!」 桃ちゃんの友達であろう、三年生の方から様々な声が聞こえる。 「桃より可愛いぞーー」 「失礼なこと言うな!」 声の聞こえた方をビシッと指差し、言い返した桃ちゃんに、ドッと笑い声が響いた。