門を通り抜け、玄関の近くにある掲示板にクラスの振り分けが張り出されている。 あたしは緊張と不安に駆られながらも、堅くつむっていた目を開いた。 『1-1』 ・ ・ ・ 木下 菜々子 ・ ・ ・ 橘 美姫 ・ ・ ・ 「やったー!!!ミキ一緒だよ!!」 「だから大丈夫って言ったでしょ~」 飛び上がって喜ぶあたしにあっさりとそうゆうミキも、口元に笑みがこぼれている。 高校生活が始まる。ミキと一緒なら毎日楽しいだろう。あたしはそう確信した。