「まぁ、この話は後だ。」 友輝が友里に向き直る。 「友里。 俺、大学やめることにした。 これからは、俺と一緒に…」 「やめて!! あたしの名前は、櫻井友里…。 お兄ちゃんに言われても、変えられないよ…。」 大和はさっきの友里の話を思い出す。 握っていた手を離した。 「そうか…。 じゃあ俺の名前は…。 櫻井友輝だ。 俺も七瀬を手放すよ。」 友里は大粒の涙を流した。 「やっと…、ホントの兄妹になれるんだね…。」 泣き顔を友輝から隠すように、友里は大和に抱きついた。