『これね、お兄ちゃんにもらったの♪』 優哉は、カバンについたストラップを嬉しそうにみせる友里を思い出していた。 「僕がその笑顔に救われていること、友里は知らないだろうな。」 ―お前、どっかで見たことあるな 今度は大和を思い出す。 優哉は友里のお兄さんが西高卒で7つ上ということを友里からきいて知っていた。 「年も…、あってる。」 ケータイがなるのを待ちながら、優哉は険しい顔をしていた。 その理由は、入学前にきいたある噂にあった。