「さっそく誰かに話しかけてみようよ、あくまでもチャットなんだし。」

「えー、何て話しかければいいの?ってかどのひとに?」

「だれでもいいんだよ、うーん・・・
ほら、あの目立つ服の人!あのひとならピグに慣れてそうだから。

話すことは元気ですか?とかでいいじゃん。」



葵にそう言われ、美奈は

「私、キーボード打つの遅いしなあ・・・。」

とつぶやき、こわごわと自分そっくりのアバターを、その人の近くへと移動させた。