その背中に。

「死ぬなよ」

椿は声をかける。

「お前とはいつか血みどろの戦いをする事になる…私の直感を台無しにするな。それまで必ず生き延びろ」

「……」

平助は何も言わない。

ただその『再会』の約束を胸に、歴史の表舞台から姿を消していく…。