龍と出会ったのは 中3の冬。 ちょうど失恋の悲しみから 立ち直って受験勉強をひたすらやっていた時期だった。 ガラッー そう音を立てて開いた 授業中の教室のドア クラスの視線が一気に注がれるそこには、当時同級生の某不良の拓海。 なかなか学校に来ない彼が 珍しく教室に現れるやなんなり 「乃愛ーーーっ!」 叫んだ。