プイっと顔をそらしふてくされれば、いまだに笑いをこらえてる九条龍が視界の端に入る。 「へいよ!お好み焼き二人前と 飲み物な!」 そういって店主のおじさんが あたしたちのテーブルに 注文したものを持ってきてくれた。 「うわー、本格的!」 「あ?」 「あたし、こうやってお好み焼き食べるの初めて!」 どんぶりに入った具を ぐちゃぐちゃにかき回して鉄板にのせてゆく。