「フフ…」


それと同じように、澄華も笑みをこぼした。


「まだ…終わらないわよ…」


そう呟くと、澄華は艶やかに笑った。


それは、美しくも黒い、蝶のように。


そして、要に、初めて自分からキスをした。


黒蝶のストラップが、制服のポケットで揺れた。


†END†