「はあー…。もう行こうぜ、澄華」


そう言って私の腰に手をまわしてきた。


「やだ。キスしてくれないと行かない」


要はすぐに私の意図に気づいたようで、わざと見せつけるようにキスをした。


小川晴香は耐えられなかったようで、泣きそうな顔をして教室を出て行った。


それを見て、要は満足そうに笑った。