野田澄華(のだすみか)。 17歳。 高校2年生。 「澄華っていう名前はね、澄んだ心をもった、華のように美しい人になってほしいからつけたのよ」 私が5歳の時、今は亡きお母さんは私にこう言った。 ごめんね、お母さん。 私はそんな人間にはなれないや。 だって、私はもう真っ黒だ。