放課後。 図書室のカウンターで、貸出カードを整理しながら 私は10秒に1回はドアを見つめた。 あれから彼女は教室に戻ってこなかった。 もしかしたら、図書室に現れるかもしれない。 そんな淡い期待をしていた。 私の感情は、なんなのだろう。 だけど、あのピンクベージュの髪が現れることもなく 時間は刻々と過ぎて行き あっとゆうまに閉館の時間になった。