そろそろ30分がたちかけたとき、 教室のドアが開いた。 ピンクベージュの髪を揺らしながら入ってきた彼女が見えた。 その瞬間、先生の怒鳴り声がした。 「イリヤ!」 彼女……では、ない。 え?と思って、もう一度ドアを見ると そこに立っていたのは イリヤ カイト イリヤカイトは 学年が一つ上だけど その名前を知らない人はいない。