教室に戻ろうとしたら 誰かに肩を掴まれた。 振り返ると、そこにいたのは イリヤ。 「相変わらず、狂った格好してるな、お前は。」 そう言って笑う口元には 安全ピンがささっていて、 私の肩を掴んだ手の甲には、よく分からないデザインの黒一色のタトゥーが見えた。