「玲ちゃん…あたし、練習行きたくない…」
「同感。でも、あたしと梨菜がいなかったら更に空気悪くなるでしょ?」
チームの雰囲気が良くない原因は、チーム内でちょっとしたイジメがあるから。
あたしと玲ちゃんがそこに加わらないから、今はまだ嫌がらせ程度で納まってるけど。
玲ちゃんの言うとおり、あたし達がいなくなったら間違いなくイジメに発展すると思う。
「ねぇ梨菜。梨菜は松岡さんのこと嫌い?」
「そんなことないよ!!…あんまり話したことないけど、けど嫌いにはなれないよ」
「だったら行こう?松岡さんのためにも、ね。…大丈夫。見てらんないくらいヤバくなったら、あたしが何とかするから」
嫌がらせの標的は、松岡さん。
松岡さんは運動があまり得意じゃなくて、それが皆にとってはイライラするらしい。
でも…
あたしは知ってる。
松岡さんは、皆に迷惑かけないようにチームの練習が終わった後も1人で居残りしてるんだってこと。
本当は毎日の嫌がらせで泣きたいのに、自分が泣いたら空気が悪くなることを気にして皆の前では絶対に涙を流さないように我慢してるってこと。
だから…
あたしはそんな松岡さんを嫌いになんかなれない。
「玲ちゃん…ありがとう。練習、行こっか。」
「うん。頑張ろうね」
あたし達は体育館に向かって走った。
「同感。でも、あたしと梨菜がいなかったら更に空気悪くなるでしょ?」
チームの雰囲気が良くない原因は、チーム内でちょっとしたイジメがあるから。
あたしと玲ちゃんがそこに加わらないから、今はまだ嫌がらせ程度で納まってるけど。
玲ちゃんの言うとおり、あたし達がいなくなったら間違いなくイジメに発展すると思う。
「ねぇ梨菜。梨菜は松岡さんのこと嫌い?」
「そんなことないよ!!…あんまり話したことないけど、けど嫌いにはなれないよ」
「だったら行こう?松岡さんのためにも、ね。…大丈夫。見てらんないくらいヤバくなったら、あたしが何とかするから」
嫌がらせの標的は、松岡さん。
松岡さんは運動があまり得意じゃなくて、それが皆にとってはイライラするらしい。
でも…
あたしは知ってる。
松岡さんは、皆に迷惑かけないようにチームの練習が終わった後も1人で居残りしてるんだってこと。
本当は毎日の嫌がらせで泣きたいのに、自分が泣いたら空気が悪くなることを気にして皆の前では絶対に涙を流さないように我慢してるってこと。
だから…
あたしはそんな松岡さんを嫌いになんかなれない。
「玲ちゃん…ありがとう。練習、行こっか。」
「うん。頑張ろうね」
あたし達は体育館に向かって走った。

