ふと何かがあたしの脚にぶつかった。



見てみると、小さな男の子だった。



「こら!!大樹、お姉さんにごめんなさいは?」



その男の子は、お母さんに叱られてしょんぼりしている。




今にも泣き出しそうな顔…



「ごめんなさい…」



「本当にごめんなさい。大丈夫ですか?」



母親があたしの顔を心配そうに見つめた。