どこかで"榎本さんが来てくれる"って思ってたのかもしれない。 「……読めるよ」 「そうなんですか!?」 ……ッ!!! 榎本さんの方を向いた時、頬に冷たいものがあたった。 冷えたジュースの缶だった。 「うーそ。読めないよ」 榎本さんはそう言って、あたしのリアクションを面白がって見ている。