「はい」 「麻妃ちゃんって、大人しい子だと思ってたけど、元気な子だよね」 そう言ってポケットにケータイをしまった。 「自分じゃわかんないですよ。それより、お仕事の方は大丈夫なんですか?」 「ん?あぁ、すぐ会社戻るんだけどね」 榎本さんはコーヒーを一口飲んで言った。 「そうなんですか…」